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  • ミュータンス菌(虫歯菌)がプラーク中に多く含まれている場合ミュータンス菌が糖類を分解し酸を放出します。
  • ブラッシング等でプラークを除去できない部分の持続的酸の放出により、 歯の表面のエナメル質が脱灰し、エナメル質からリン酸カルシウムの結晶が溶出します。表面のエナメル質の部分に限局した脱灰はフッ素等の使用と徹底的なブラッシング指導により再石灰化される場合があります。kids-yuko008.pngこの状態の虫歯をC0と表記されます。再石灰化とは一度溶出したリン酸カルシウムが再びエナメル質に結合されることで、フッ化カルシウムとしてエナメル質の強化、保護にも寄与していることが知られています。causes_of_caries.png

「歯垢(プラーク)中の細菌の繁殖」→「ミュータンス菌(虫歯菌)が糖類を分解し酸を放出」→「歯のエナメル質の脱灰(硬組織からカルシウム塩の結晶が溶出する現象)」→「エナメル質崩壊による象牙質に対する汚染」→「象牙質崩壊」

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歯周病

歯周病はプラーク(歯垢)の中で繁殖した様々な歯周病菌によって引き起こされる歯の周囲の組織の病気です。初期症状は歯茎からの出血や口臭等で病気が進行するにつれて歯と歯茎の間から膿みが出て来たり歯茎が腫れたりします。歯周病の進行によって歯を支える骨が溶けて歯が揺れてくると末期症状に移行してゆきます。歯周病の怖いところは自覚症状があまり無く、腫れても2〜3日で腫れが引いて痛みもそれほど強くもないので放置してしまうところにあります。歯を支える骨(歯槽骨)が溶けると治療しても元の骨のレベルまで引き上げる事が困難なので初期症状の段階で歯周予防処置を適切に行うことが非常に大切です。
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歯周病の始まりは歯肉炎です。歯茎のみの軽度な炎症に限局され、痛みもありませんが歯と歯茎の周囲に付着したプラーク中の細菌によって赤くなった部分に歯ブラシを当てると出血が起こります。適切なブラッシングを行い、歯石等を除去する事で約3日で治ります。

放置しておくと歯周炎に移行します。放置されたプラーク(歯垢)や歯石の歯周病菌によって、歯の周囲の骨の破壊が徐々に進行していきます。この段階で痛み等の自覚症状は無く、ブラッシング等でたまに出血する程度でゆっくりと歯周病が進行していきます。

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